
『不易流行』~古都の伝統を基軸とした新たな挑戦~
京都には、先人たちが長年かけて培ってきた「心の作法」が残っており、学術、伝統文化・工芸、宗教、芸術の各分野にわたって日本を代表する英知・風土が育まれてきた。
「心の作法」とは、古き良きものを継承しながらも新しいものを受け入れ、その時代時代にあった新しさと面白さを追求したものである。それらは時に、歴史により育まれた伝統が、流行によってその本質を見失ってしまうのではないかという不安やジレンマをも抱える。しかし、そのように育まれた風土は、確実に革新的な組織や活動を育む土壌となり、結果として、1000年続く企業・団体・文化を育てた。
伝統と革新のバランスこそが大事であり、それこそが京都の哲学である。脈々と続く伝統の本質を、その時代に生きる人々の文脈に「翻訳」し直し、新たな価値を生み出しながら継承させている。また京都市は、平成20年より「京都市国際化推進プラン~多文化が息づくまちづくりを目指して~」と題し、国際化を推進している。伝統息づく文化を基軸に据え、古都京都の魅力を活かし国際化に向けて進行している新たな挑戦を知ることで、時代の変化とグローバル社会を生き抜くための秘訣について考えたい。
本大会では、日本の歴史に深く関係してきた仏教信仰に関して、伝統を重んじながらも、様々なツールを工夫する事で新たなつながりと価値の創造に奮闘されている池口龍法氏から、これまでに実践されてきた取組について御講演いただく。
分科会では、伝統を持つ企業、文化施設、寺社仏閣への訪問や、ものづくり体験をすることで、文化の継承と革新についてより具体的な知識を深められる場とする。これらの活動を通じ、各地域の青少年育成・国際交流・地域貢献活動において継承しなければならない核となる本質を見定めるとともに、今後、時代に合わせた革新をどのように行っていけばよいのかについて考察するきっかけとなることを期待する。
日程
第1日目 8月24日(土)
12:30~13:00 受付
13:00~13:30 開会式
13:30~13:45 記念撮影
13:45~14:45 基調講演
15:00~18:00 分科会
19:00~20:30 懇親会
第2日目 8月25日(日)
9:00 開場
9:30~10:00 日本青年国際交流機構 表彰式
10:00~11:00 帰国報告会
11:00~11:30 閉会式
11:30~ 地域理解研修(オプショナル)